外出先から見守りカメラをのぞいたとき、
玄関近くで寝ていたり、何度もドアのほうを見ていたりする猫の姿を見て、
「もしかして、ずっと待っているの…?」と胸が締めつけられたことはありませんか?
「寂しい思いをさせているのでは?」
「留守番がつらいのでは?」
「こんなに待たせて大丈夫?」
この記事では、留守番中、猫は本当に飼い主を待っているのかについて、
猫の習性・行動の意味・安心できる見方をわかりやすく解説します。

猫は「人間のように」ずっと待っているわけではない
安心できるポイント
猫は人間のように時間を意識して待ち続けることはほとんどありません。 留守番中は、自分のペースで寝たり静かに過ごしたりするのが自然な行動です。
最初に結論からお伝えすると、
猫は人間のように「何時間も玄関で待ち続ける」ことはほとんどありません。
猫は時間の流れを時計のように理解しているわけではなく、
「○時になったら帰ってくる」と考えることもありません。
ただしこれは、
飼い主の存在を忘れているという意味ではありません。
猫なりの方法で、
「いないこと」を理解し、
「戻ってくること」も受け入れながら過ごしています。
我が家でも最初は「てんやゆずは私たちの帰りをずっと待っているのかな」と思っていました。
しかしペットカメラで様子を見ると、昼頃一度起きて一人遊びや部屋の見回りなどをしているようですが、ほとんどの時間は寝て過ごしています。
飼い主が思うほど「待ち続けている」というより、自分たちなりのペースで留守番時間を過ごしているようです。

留守番中に見られる「待っているように見える行動」
次のような行動は、
「待っているよう」に見えて、実は猫らしい自然な行動です。
玄関やドア付近で寝ている
猫が玄関やドア付近で寝ていることが多のは、
出入りのあった場所の匂いが残っていて安心できる
という理由が大きいと考えられます。
また、気温や風通しがよいこともあり、
「待っている」というより「落ち着く場所として選んでいる」場合がほとんどです。
ただし、我が家の歴代猫たちは、今まで玄関やドアのそばにいたことはありませんでした。
先代猫のののとゆずの女子チームは、押入れの中やクッションを置いた椅子の上にいることが多くありました。たまにお転婆なゆずはケージの上にいることもあります。

ひとり男子のてんは、押入れの中でも、夏はマットの上、冬は掛布団や毛布の上を好んでいたようです。
ただし、最近昼寝を一緒にするようになってからは、私の部屋にあるキャットタワーの上か、私のベッドの上で寝ていることが多くなったようです。

物音がすると起きる・逃げる
猫はとても聴覚が優れています。
外の音や足音に反応してドアを見るのは、
警戒や確認行動であり、特別な不安行動とは限りません。
実際に我が家でも、日ごろから警戒心が強いゆずは当然ですが、てんは甘えん坊であり、臆病な面もあります。宅配などで玄関のチャイムが鳴る前の気配を敏感に察し、音とともに寝ていてもベッドから押し入れの奥へ猛ダッシュです。
帰宅するとすぐ寄ってくる
帰宅したとたんに、体をすりつけたり離れなくなったりすると、 「留守番中、ずっと待っていたのかな?」と感じるかもしれません。
ただし、この行動は「安心した反動」として現れることも多く、 必ずしも強い不安だけが原因とは限りません。
これは「ずっと待っていた」というより、
音・匂い・気配で帰宅に気づいた結果と考える方が自然です。
飼い主が戻ってきたことを確認して、安心して近づいてきている状態です。
我が家の場合、てんは玄関のドアが開く音がすると姿を見せることがありますが、ゆずはしばらく出てきません。同じ家で暮らしていても反応はまったく違い、「待っていたかどうか」より性格の差が大きいのだと感じています。

「待っている=かわいそう」とは限らない理由
一方で、帰宅してもあまり近寄ってこなかったり、 そっけない態度を取る猫もいます。
これも「待っていなかった」「冷たい」という意味ではなく、 猫なりの距離感や安心の表れである場合があります。
猫は単独行動を基本とする動物です。
犬のように「常に一緒にいたい」「離れると強い不安を感じる」タイプではありません。
そのため、
- 留守番中に寝る
- 静かに過ごす
- 一人の時間を楽しむ
こうした様子は、
猫にとって自然で落ち着いた状態であることが多いのです。
「待っている姿を見て胸が痛む」のは、飼い主側の優しさゆえの感情とも言えます。
筆者ねこまる自身も、ペットカメラを設置した当初は、てんが寝ている姿を見るたびに「退屈しているのかな」「寂しいのかな」と考えてしまいました。

しかし、てんと一緒に昼寝をするようになって、てんは「寝るのが好き」それも、私のベッドの上で寝るのが好きなようです。きっと、私と一緒に昼寝をしたベッドに私の臭いがあり、留守番の間でも私と寝ているような気がするから好きなのかなと飼い主の自分勝手な解釈をしています。
注意したいのは「待つ」より「不安が強いサイン」
注意したいサイン
- 玄関付近を何度も行き来する
- 鳴き続ける・大きな声で鳴く
- 落ち着かず、寝られない様子が続く
- 帰宅後も過度にベタベタする
これらが複数当てはまる場合、留守番中の不安が強くなっている可能性があります。 環境や生活リズムを見直してあげましょう。
我が家では、幸いにも、てんもゆずも留守番中に鳴き続けたり、帰宅後に極端な後追いをしたりする様子は見られませんでした。そのため、留守番が苦手かどうかは一般論だけでなく、「うちの子が普段と比べてどうか」を見ることが大切だと感じています。
留守番中の不安を減らすためにできること
出かける前は「さっと自然に」
長い声かけや特別な別れの儀式は、
かえって猫の不安を強めることがあります。
普段通り、静かに出かけるのが理想です。

帰宅後も過剰に構いすぎない
帰宅後すぐに興奮気味で構いすぎると、
「留守番=特別な出来事」と学習してしまうことがあります。
落ち着いてから、
いつも通りに接してあげましょう。
留守番中の環境を整える
- 安心できる寝場所を複数用意する
- 音や光が極端に変化しないようにする
- ごはん・水・トイレを安定した位置に置く
「待たせない工夫」より、
「安心して過ごせる工夫」が大切です。

🐱 留守番後の猫の態度が気になる方へ
猫の留守番後の行動は、
「甘える」「そっけない」など、いくつかの形で表れます。
- ▶ 🐱留守番後に猫がベタベタする理由
帰宅後に甘えが増えるのは安心?それとも不安? - ▶ 🐱猫がそっけない|留守番中に考えたい理由と対処
距離を取る態度の裏にある猫の本音
それぞれの行動は性格や環境による違いも大きいため、
あわせて読むことで「うちの子の場合」が見えやすくなります。
🐾 愛猫との「離れる時間」に合わせた安心ガイド🐾
🐱仕事など、日中の外出が長い方に
▶猫の留守番は何時間まで?長時間でも安心な環境作り
🐱1泊程度の外泊を予定している方に
▶猫の留守番1泊なら大丈夫?準備と注意点まとめ
🐱旅行や帰省など連休で、数日空ける不安がある方に
▶猫の留守番は何日まで?1泊2日・2泊3日の安全ライン
よくある質問(FAQ)
猫の留守番中の様子を見ると、「本当に待っているのかな?」「寂しい思いをしていないかな?」と気になることもありますよね。ここでは、飼い主さんが気になる疑問について、猫の習性や行動をもとに分かりやすくお答えします。
猫は留守番中に飼い主の帰りを待っていますか?
猫は人のように時間を意識して何時間も待ち続けるわけではありません。しかし、飼い主の存在を忘れているわけでもなく、日常のリズムの中で「帰ってくる存在」として認識しながら、自分のペースで過ごしています。
留守番の間、猫がどのように過ごしているか?気になる方はこちらの記事をご覧ください。
『猫は留守番中に何をしてる?食事・行動・不安のサインまで24時間を徹底解説』
猫が玄関で寝ているのは帰りを待っているからですか?
必ずしも帰りを待っているとは限りません。玄関は飼い主の匂いが残りやすく、風通しや気温の面でも快適なことが多いため、猫にとって安心して過ごせるお気に入りの場所になっている場合があります。
帰宅するとすぐ寄ってくるのは寂しかったからですか?
帰宅後に甘えてくるのは、長時間寂しかったというより、飼い主が帰ってきたことに安心した気持ちの表れであることが多いです。音や匂いで帰宅に気づき、「いつもの日常が戻った」と感じているのかもしれません。
留守番後、猫が甘えてくる理由が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
『猫が留守番後にベタベタ甘える理由は?帰宅後の心理と安心させる接し方』
留守番中に鳴き続けるのは大丈夫ですか?
短時間の鳴き声であれば問題ないこともありますが、長時間鳴き続けたり落ち着かない様子が続いたりする場合は、不安やストレスを感じている可能性があります。生活環境や留守番時間を見直してあげましょう。
まとめ|猫は「待ち続ける」のではなく「自分の時間を過ごしている」
玄関付近にいる場合も、「待っている」というより、 匂いや環境的に落ち着く場所を選んでいることが多いと考えられます。
留守番中、猫は飼い主のことを意識していないわけではありません。
しかし、人間のように何時間も待ち続けているわけでもありません。
多くの場合、猫は
- 寝る
- 静かに過ごす
- 自分のペースで時間を使う
という、猫らしい留守番をしています。
筆者ねこまる自身、共働きで猫たちに留守番をお願いするたびに「寂しい思いをさせていないかな」と心配と後ろめたさを感じていました。
しかし、何年も見守りカメラで様子を見続けるうちに、てんもゆずも思った以上にマイペースに、ほとんど寝て過ごしていることが分かりました。今では「待たせている」というより、「猫たちなりの時間を過ごしている」と考えられるようになりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたと愛猫ちゃんの安心なお留守番に少しでもお役に立てたなら幸いです。 当サイトでは「猫の心」「食事」「見守り」の3つの視点から、さらに踏み込んだ具体的な対策をまとめています。
他の記事もぜひ参考にして、あなたのご家庭にぴったりの「安心」を見つけてみてくださいね。
🐱あわせて読みたい🐱
帰宅後の愛猫の態度が気になる方や、もっと具体的な準備を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。



